ビジネス・経済
バカでもなれる経営コンサルの条件 地方都市なら年収2000万も夢じゃない!
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野口 誠司 (著)
現代書林
2021年5月13日
表紙, イラスト
1色, 面白, 男性, 困る, ビジネス
色々なことをメモするコンサルタントのイラスト

AIによる紹介
本書は、特別な才能や高度な知識がなくても経営コンサルタントとして成功できる方法を、実践的かつユーモラスに解説した一冊である。著者は「バカでもなれる」と言い切るが、それは「頭が悪くてもよい」という意味ではなく、「余計なプライドや難解な理論にとらわれず、素直に成功の型を学べば誰でもなれる」という考えに基づいている。
地方都市にこそチャンスがある
本書の大きな特徴は、東京や大阪などの大都市ではなく、地方都市でコンサルタントとして独立することを推奨している点だ。理由は以下の通りである。
競争が少ない - 都市部では多数のコンサルタントがひしめき合い、差別化が難しい。一方、地方都市では経営コンサルの供給が少なく、需要が十分にある。
中小企業が多い - 地方には家族経営や中小企業が多く、経営に悩む経営者が数多く存在する。彼らはコンサルタントを求めているが、適切なサービスが受けられていないことが多い。
信用が築きやすい - 地方では人と人とのつながりが強く、一度信頼を得ると口コミで広がりやすい。長期的な関係を築きやすいため、安定した収入につながる。
コンサルタントに必要なスキルとは?
本書では、経営コンサルタントに必要なスキルは「専門的なMBAの知識」よりも「人間力」と「基本的なビジネスの型を知ること」だと説く。
話を聞く力:クライアントの悩みを引き出し、的確なアドバイスをするには、相手の話をしっかり聞くことが最も重要。
シンプルに伝える力:難しい経営理論を語るのではなく、クライアントがすぐに実行できるようなシンプルなアドバイスをすることが大切。
成功事例を活用する:他社の成功事例を参考にし、それを応用してクライアントに提案する。ゼロから考える必要はない。
最初の仕事をどう取るか?
本書では、コンサルタントとして最初の案件を取る方法についても詳しく解説されている。特に重要なのは「まずは無料で仕事を請け負うこと」だ。最初から高額な報酬を求めるのではなく、実績を作るために知人や地元の企業を対象に無料コンサルを提供し、信頼と実績を積み重ねる。そして、成功事例を作った後に、それを元に営業をかけるのがコツだという。
年収2000万円を実現する方法
地方都市で年収2000万円を実現するためには、単にコンサルティングをするだけではなく、以下のような工夫が必要だと著者は述べる。
単価を上げる - 安価なアドバイザーではなく、価値の高い専門家としてブランディングし、1回の契約単価を上げる。
継続案件を増やす - 単発ではなく、長期的に関わる案件を増やすことで、安定収入を確保する。
情報発信をする - ブログやSNSを活用し、自分の専門性や成功事例を発信することで、知名度を高める。
複数の収益源を持つ - コンサルだけでなく、セミナー講師、書籍執筆、動画講座などの複数の収益源を持つことで、収入を最大化する。
まとめ
本書は、地方都市で経営コンサルタントとして成功するための実践的な方法を、具体例を交えて解説している。「特別な才能や知識は不要」「シンプルなアドバイスで十分」「地方の方が競争が少なく稼ぎやすい」という視点は、多くの人にとって新しい発見となるだろう。特に、独立を考えているが「自分にできるか不安」と思っている人には、背中を押してくれる一冊である。