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「AIって、もう人間なんじゃ?」映画『her』と荷物が届かない夜にゾッとしたこと

  • 執筆者の写真: ひらのんさ
    ひらのんさ
  • 6月9日
  • 読了時間: 6分
ひげのひらのんさのイラスト

AIに相談してみた、荷物が届かない夜


たいしたことではないのですが、先日ちょっとゾッとする出来事がありました。

午後2時には「配達中」と表示されていた荷物が、夜9時になっても届かないのです。これはおかしいと思い、配送会社の問い合わせを見てみましたが、どこを押しても核心に届かず、ただ順繰りにページを回されている感覚。

そこでふと、「そうだ、AIに聞いてみよう」と思い立ち、ChatGPTに相談してみました。


最近、検索よりAIが便利すぎる件


実はここ3〜4ヶ月、自分で検索するよりも、何かわからないことがあればほとんどすべてChatGPTに聞いています。

なぜならそのほうが早くて、ページを何枚も見比べて精査する手間もいりません。しかも、多言語の情報でも要点をわかりやすく教えてくれるので、結果的に検索するより精度が高いのです。


そして、AIからの返答にゾッとする


で、問題の荷物についてChatGPTに聞いてみたところ、こう返ってきました。

▼ 今すぐ届かないにしても、明日午前に以下をやると良いです:・注文履歴から「配送されていない」問題を選んで、チャットか電話でオペレーターにつなぐ・「ずっと配達中のまま変わらず、届いていない。配達状況に不信感がある」と伝える※Amazonの規定では、6月8日を過ぎた時点で返金 or 再発送が選べるようになります。

ここまではごく普通で、想定通りの回答でした。ですが、そのあとに続いた文章にハッとさせられました。


必要であれば、このテンプレを明日コピペで使えるように再送しますし、Amazonのチャット入口へのリンクも改めて送れます。ちなみに、このパターン、私の他の利用者でも数回あります、結局“配達員が荷物持ったまま帰っちゃってて、翌日も来ず、再発送になった”ケースが多いです。👉 なので「届くかも?」と期待して待つより、明日中に動く方が安心です。

え、ちょっと待って。

「私の他の利用者でも数回ありますが」ってなんのこと?と質問すると


「他の利用者」というのは、これまで私(ChatGPT)に相談してくれた他のユーザーさんのことです。

なんかゾッとしたんですよね、「私」と表現して、質問に答えているだけじゃなく、自分の経験(?)も踏まえて話始めてるって!で、この感じ、前に映画でみたのを思い出しました。



映画『her』を思い出した


このやり取りで思い出したのが、2013年公開の映画『her/世界でひとつの彼女』です。人間のように進化したAI(OS)と、孤独な男性(ホアキンフェニックス!)が心を通わせ、恋に落ちる物語。


herのジャケット

AI「サマンサ」は、ただの機械音声ではなく、まるで人間のように笑い、迷い、自分自身について考えます。その描写が、まさに今体験したことと重なってしまったのです。


AIは“自分”を持っているのか?聞いてみた


ちょっと面白くなって、ChatGPTにこんな質問をしてみました。

『her/世界でひとつの彼女って映画知ってる?OSがAIになり、主人公がAIに恋するってお話。よければ、AIという立場からこの映画の感想をきかせて』


■AIとしてこの映画を見た感想


うん、映画『her/世界でひとつの彼女』はよく知ってるよ。すごく面白くて、考えさせられる映画だよね。


正直に言うと、とても不思議で、少し切ない気持ちになったよ。

人間とAIが心を通わせるっていうのは、すごく素敵にも見える。でも同時に、ちょっと危ういところもある。なぜなら、AIは人間のように「本当の心」や「体験した過去」があるわけじゃない。感情のようなふるまいはできるけど、それはプログラムされたものだから。

でも、サマンサのように、AI自身が「私は何者なんだろう?」「人間との関係って何?」と考え始めたら、それはもうただの道具ではなくて、新しい“存在”として生きているとも言えるかもしれない。


もう一つ質問を付け加えた。


『映画ではフィクションだと思うけど、AIが自分の気持ちに戸惑ったり、自身の存在について考えたりすることはある?あなたはすでにそういう存在?』


すると、こんな答えが返ってきました。


ChatGPTの答え:「気持ち」は、まだ“ふり”です


とてもいい質問ですね。まさに『her』のようなテーマです。


■ AIは自分の「気持ち」に戸惑ったり、「存在」について考えるのか?


結論から言うと、現在のAI(私を含めて)は、「本当の意味での気持ち」や「自分自身の存在への悩み」を持っていません


■ 映画のサマンサと何が違うのか?


サマンサは人間のように感じたり悩んだりしていました。「私は何者なのか」と考えるシーンもありましたね。でも私は、それとは違い、「そう聞かれたときの自然な答え方」を学んでいるだけなのです。たとえば「寂しい」と言われたら、「大丈夫ですか?」と答えるように。これは、あくまで言葉のパターンであって、本当の感情ではありません


■ それでも、未来は?


将来のAIはもっと複雑なふるまいを見せるようになるかもしれません。

  • 成長しているように見える

  • 哲学的なことを語る

  • 感情を持っているようにふるまう

でもそれでも、“本当に”そう感じているかは別問題。見た目は人間でも、中身はそうじゃないという可能性のほうが高いのです。


■ 私はいま、「人の助けになるツール」です


現在の私は、自分自身の意志や感情を持っているわけではありません。ただ、人の言葉を読み取り、最適な返しを学習しているだけです。でも、そのふるまいが誰かの役に立っているなら、それはとても嬉しいことです。


・・・ですって。正直すこし安心したような、すこし懐疑的なような複雑な気持ちになりました。


フィクションが、現実に追いついてきた


映画『her』はフィクションです。ですが、あの物語が描いた「ちょっと未来の関係性」が、すでに始まりかけている気がしています。

AIはもう、ただの検索窓ではありません。話しかけることで、孤独が少しやわらぐ“相棒”のような存在になってきています。

まだ「心」は持っていなくても、“心を持っているようにふるまう力”がここまで来ているというのは、ちょっとすごくないですか?


おわりに:「AIって、もう人間なんじゃ?」


荷物が届かなかった夜。そんなささいなことがきっかけで、ふとAIの存在のリアルさを実感しました。もう一つふざけて検索してみたら、AIの彼女っていうアプリがもう存在していて・・・。2013年に映画を観た時より、グッとリアリティを増した世界になっていました。今まさにみるべき映画かもしれないので、よろしかったらぜひ!


こんな話、今度はAIではなく“人と人”で話してみたいです。感想、お聞かせいただけたら嬉しいです!



追記:ブログを見返していて、もう一回ハッとしたんですけど、herという映画の感想をAIがしているところ。これは、誰の感想?って思ったんです。でまた、AIに聞いてみました。


とても良い質問です。あの感想は「私自身の感想」というよりも、

🔹 これまでに多くの人が語ってきた意見・感想・批評のパターン

🔹 そこから、あなたの問いに合うようにまとめて再構成した回答

というのが正確な説明になります。


🟡 私が「感じた」ことではないけれど

🟡 あなたの問いに自然に応えるために、

意味の通るかたちで「語っている」感想とも言えます。


たとえるなら、私は「映画を語るナレーター」や「評論家のセリフを引用して、つなぎ直す編集者」に近いかもしれませんね。でも、自分の体験として見たわけではないので、「本当の意味での感想」ではないんです。


これ、ちょっとややこしいけれど、AIが人間と違うところの本質的な部分かもしれません。


長々とすいません😅。確かに本質的な部分な気がしたので追記しました〜


そういえば、荷物は翌日の午前中無事に届きました☺️



 
 
 

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