なぜ、あなたはその夢をみるのか？

『通販生活』の「なぜ、あなたはその夢をみるのか？」は、読者から寄せられた夢を臨床心理士の松田英子先生が分析し、夢の背後にある心理状態や心の健康への活用法を探る連載です。

第1回：50代会社員がみる隠し部屋の夢

50代の会社員が、使わなくなった家具が置かれた隠し部屋を発見する夢を見ました。松田先生は、これは仕事の責任増加や高齢の両親への心配が反映されたものと分析しています。隠し部屋は、現在使われていない能力や知識を象徴し、家族への不安が表れています。この夢を通じて、自身の心の状況に向き合い、ストレスや不安を認識することが重要だと指摘しています。

第2回：古希間近のフリーランスライターがみる隠し部屋の夢

70歳を目前に控えたフリーランスライターが、隠し部屋を見つける夢を見ました。松田先生は、これは過去の仕事の成功や失敗を振り返る気持ちが表れたものと分析しています。特に、夢の中での感情の変化が、現実の仕事に対する評価や思いを反映していると指摘しています。

第3回：60代講師がみる実家の戸締りができずに焦る夢

60代の講師が、実家の戸締りができずに焦る夢を見ました。松田先生は、これは家族への思いや、過去の生活空間への懐かしさが表れたものと分析しています。実家は大切な思い出の場所であり、家族への愛情や心配が夢に現れています。

第4回：70代主婦がみる誰かの部屋とつながった家の夢

70代の主婦が、他者の部屋とつながった家の夢を見ました。松田先生は、これは他者との関わりや、プライバシーへの不安が表れたものと分析しています。夢の中での他者の気配や不安は、現実の人間関係や生活環境への思いが反映されています。

第5回：40代主婦が過去にみた架空の学校をさまよう夢

40代の主婦が、過去に見た架空の学校をさまよう夢を見ました。松田先生は、これは過ぎ去った青春時代への懐かしさや、現在の自分とのギャップが表れたものと分析しています。夢の中の学校は、過去の思い出や未解決の感情を象徴している可能性があります。

これらの分析を通じて、松田先生は夢が心の状態や無意識の思いを反映する重要な手がかりであると強調しています。夢を通じて自分の心の状況に向き合い、ストレスや不安を認識することが、心身の健康に役立つと述べています。