ぶっちゃげデッサンってどうですか?
- ひらのんさ
- 1 日前
- 読了時間: 4分

イラストレーターとして13年くらいやってきましたが、ぶっちゃげデッサンどうですか?みなさんやってます?
僕は、いまだに「この人体デッサン、ちょっと違うな…」と思うことがあるんですよね。描いている最中は気がつかないのですが、何年か経ってから印刷に上がったものを見直すと、関節の角度や重心のバランスがどうにも気になってしまい、申し訳ないような気持ちになることがあります。
写真を使って描いている理由は3つあります
ここで、僕のイラストの描き方を説明しとくと、僕のイラストは、基本的に自分でポーズを考え、自分の姿をカメラで撮って、それをもとに仕上げています。もちろん、写真がなくても描けないわけではないのですが、現在のこのスタイルに落ち着いたのには、主に3つの理由があります。
1. 模写で身についた癖を矯正したいから
絵を描き始めた頃、たくさん模写していたのは手塚治虫さん、藤子不二雄さん、そしてディズニー作品でした。それらを長い間模写し続けていたため、どうしても4〜5頭身のキャラクター体型で描く癖が染みついてしまいました。関節も丸く描いてしまう傾向があるため、写真を使って描くことで、より人の体を意識できるようになり、今の作風につながっています。
2. 自分の頭では思いつかない臨場感が出せるから
ポーズを先に取ってから描くことで、思いがけない空気感や動きが生まれることがあります。自分の頭の中だけでは出てこないような、大げさな動きやひねりが自然と生まれるので、それが絵の魅力につながっていると感じています。
3. 作業がシンプルに早くなるから
写真がないと、納得のいくポーズにたどり着くまでにどうしても時間がかかってしまいます。写真を撮ってから描くと、たとえ途中で多少構図が変わったとしても、気持ちが切り替わるおかげか、スムーズに描けるようになります。作業が早くなることは、イラストレーターにとって大きなプラスだと思っています。
デッサンが気になるから、毎朝5分だけ練習しています
で、話を戻すとデッサン、特に人物のバランスが気に入らないので、1年前から毎朝5分だけデッサンの練習をすることにしました。
使っているのは以下のサイトです。👉 Posemaniacs(こちらは無限にポーズをだしてくれるので、ほんと重宝しています!ありがとうございます!)
僕の場合、1日5ポーズだけ描くことにしています。少ないとは思いますが、「やらないよりはマシ」という気持ちで、歯磨きのように続けることを目標にしています。
んで恥ずかしいんですが、1年前と現在のデッサンがこちら。


描き方も少し変えました
こんな感じなんですけど、どうです? 成長してますでしょうか😅?
描き方も色々と試行錯誤して、自分なりにやりやすくためになるように変えていきました。
最初は「10ポーズ × 30秒」で描いていたのですが、時間に追われて雑になってしまうことがありました。そこで途中から方法を変えて、以下のようにしました。
1日1ポーズだけ選ぶ
同じポーズを5回描く
時間は基本無制限(といっても1回あたり1分もかかりません)
このやり方にしてから、1つのポーズを繰り返し描くことで、最初は気づかなかったズレや、観察できていなかった部分が見えてくるようになりました。1回の中で自分の描き方が変化していくのが分かって、おもしろいです。
紙ではなくiPadで練習しています
本当は紙に描くほうが良いとは思います。ですが、今では仕事でもまったく紙に描かなくなったので、iPadでスムーズに描けるようになることのほうが実用的だと考えています。「普段使う道具で練習する」という意味では、iPad練習もアリだと思っています。
(ipadではprocreateというアプリを使っています)
細かいことですが、体のラインを一旦引いてから肉付けするように描くと、最終的なバランスが崩れにくくなりました。あと、筋肉を描く時に、筋肉の部位ごとに色付けの設定でやっているので、どこにどんな筋肉があるのかが、一目でわかり、かなり勉強になりました。
結局は「続けられる形を見つけること」だと思います
ストイックに何ポーズも早く描くよりも、無理なく続けられる方法を選ぶことのほうが大事だと実感しています。僕の場合は「毎朝5分だけ、同じポーズを5回描く」という形にすることで、1年続けることができました。
まだまだ成長は実感しづらいのですが、線が以前よりもシンプルに引けるようになり、人体を描くスピードも少しずつ上がっているような気がします。実際の成長もそうですが、1ミリづつでもやらないよりやった方がいいと思っています!「足りないよ!」と言われちゃいそうですが、僕は、自分のペースで続けることに意味があると信じています!
みなさんもぜひ!
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